安倍総理フジテレビ！安保法案をピント外れの火事に例えた！

公開日： 2015/07/21 : 最終更新日：2015/07/24 トピック

安倍総理が安保法案を｢火事｣に例えて説明

安倍総理は２０日､フジテレビの報道番組｢みんなのニュース｣に出演｡
安全保障関連法案について､模型を持ち込んで説明しました｡
分かりやすさを強調するために｢攻撃｣を振り込め詐欺に喩えたり
家の燃える模型で安保法制を火事にたとえて説明しました｡

安保法政が解りづらいという国民が過半数超えているのを受けて
皆に分かりやすく説明するために模型まで持参したのですが
パネリストにも解りづらかったようでしたが､視聴者からも
｢その例え話って違うんじゃない？｣という声もあったようです｡

奇妙な火が燃えている模型で安保法制を語る安倍首相

どうして｢隣の家の火事｣を引き合いに出したか知りませんが
｢戦争｣と｢火事｣は全く別のものです｡
｢消防士｣と｢自衛隊｣も､時に作業が似てる部分はあるでしょうが
消防士や消化器の模型を使って安保法政の説明には無理があったようです｡

安保法政はストレートな言葉で話せば国民も理解できるのですが
持って回った話し方をするので､余計解りにくくなっています｡

マンガで｢裸の王様｣だと､やくみつる氏

やくみつる氏がボードに支持率が下がり｢裸の王様｣だと絵を見せると
｢支持率だけのために政治をやっているのではない｣と､強く否定した。

総理は安保法案の合憲､違憲についてもふれ
昔と違い､国際環境が変化したため
戸締まりをしっかりする必要があるといいながら
60年以上昔の1957年の砂川判決を持ち出し
だから､いまの安保法政も合憲だと､よく分からない説明をしていました｡

安倍首相緊急生出演やくみつる「裸の総理だ」 2015年7月20日

安倍総理の｢戸締まりをしっかりしていこう｣とは

安保法政を急いで強行採決したわけを質問された(安倍総理答弁)
『「なんでそんなに急ぐの？」と言われるんですね。戸締まりをしっかりしていこう。
ということなんですね。かつては雨戸だけ閉めておけば、よかったんです。
雨戸だけ閉めておけば、泥棒を防いで
自分の財産を家に置いておいても、守ることができたんです。

でも、今はどうでしょうか。たとえば振り込め詐欺なんて、
電話がかかってきますね。それへの対応もありますし、
自分の財産が電子的に取られてしまうという事態にもなってます。
そういう事態に備えていなければいけない。

たまたま今は何も起こってないけれど、備えていなければ、
そういう事態が起こるかもしれない。
まさにそうした『戸締まり』。国民の命や自由や幸福を守るためには、
今からしっかりと備えをしておくことによってですね。
何かよこしまな考えを持っている人が、｢日本を侵略するのをやめておこう｣と
なっていくんです。

つまり未然に防ぐための法律は、
もう随分、安全保障環境が厳しくなってますから、
私は政治家の責任というのは国民の命や幸せな生活を守ることですから、
その責任を果たさなきゃいけないと思っているんです。』
とお応えでした｡

｢火事｣の例え､｢振込詐欺｣､｢戸締まり｣と
例え話が出てくる度に､なんか違うな〜と思ってしまいます｡

国民は例え話ではなく｢具体例｣を上げた､ていねいな説明を望んでいるはずです｡
こういう場合にこういう対処をする｡｢だから法律違反ではない｣｡
あり得るかも知れない事態の例を挙げ｢このように対処するから法律違反ではない｣｡

フジテレビでの火事の模型と安保法政の説明は
火事の例が全く安保法政を表していないため､ますます混乱。
ピント外れの例ではなく普通に法律の話をして欲しいと思いました｡

今後､参議院で審議が始まるようですが
｢国民ニワカリヤスイ｣説明を願いたいものです｡