芥川賞の｢火花｣は漫才界の花火！ピースの又吉はなぜ面白い？　

面白い・面白くない・純文学？・マスコミ・吉本ビジネス･文春？･･･
さまざまなキーワードと憶測が流れ､ネット上でも評価が分かれていますが
実際､小説｢火花｣は面白いのか？

どんな事情であれ､芥川龍之介賞は純文学の新人に与えられる
歴史的にも価値があり作家人生への登竜門です｡
今年の芥川賞は平成27年7月16日に決定、以下の作品が受賞。

今回2015年の芥川賞授賞作は

又吉直樹「火花」
羽田圭介「スクラップ･アンド･ビルド」

でした｡

芥川賞！「火花」又吉直樹

異色作家と騒がれているのは
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人
｢ピース(相方：綾部祐二)｣の又吉直樹さん｡
又吉直樹さんはすでに小説は数冊出版しています｡

火花を早速､購入して読んでみました｡

芥川賞でも直木賞でも､高名な審査員が厳選して選んだ作品です｡
したがって､素人の読者はある意味｢名誉｣を読むわけです｡
あとは購入した読者が､料金に見合う価値があったかどうかです｡

火花はすでに65万部以上売れているそうですが
恐らく､100万部突破も間近ではないでしょうか｡

ふだん小説を読まない人もマスコミや噂の影響で購入します｡
そういう意味でも､ビジネス的にも芥川賞･直木賞には価値があります｡

私は､ハードカバーと電子本が出ていたので､
電子本をアマゾンから購入しました｡
余談ですが､アマゾンで手続き､3分､ダウンロード1分
そして､iPadで読みましたが･･･２時間で読了でした｡

火花は面白いかか？面白くないか？

小説が面白いか面白くないかは､読む人によって全く評価が異なります｡
今回､吉本がらみ､本屋さん対策などと騒がれてはいますが
表事情も裏事情も読者にとっては関係ありません｡
ネットでは賛否さまざま････ですが｡

｢面白かった｣

芸人とか漫才というと関西､中心は大阪です｡
日常生活で大阪弁を聞いているだけで漫才を聞いているようです｡
大阪弁には強力な個性があり､とても気に入っています｡

この数十年､テレビの普及で青森から沖縄まで標準語になってしまいました｡
全国のこども達がキレイな標準語を使う時代になってきて､ツマランです｡
その点､大阪人はテレビにも影響されず､東京で暮らし始めても
あの個性的な大阪弁を絶対変更しない強いアイデンティティを持っています｡

火花はそんな大阪人の売れない芸人｢スパークスの徳永(20歳)｣と､
｢あほんだらの神谷(24歳)｣が織りなす青春のお話しです｡

芥川賞らしいとか､直木賞風とかは批評家や審査員の先生に任せておき
その本に感じたかどうか､1000円の価値があったかどうかで本を読みます｡

火花のテーマはまさに｢面白い｣とは何か？でした｡(違うかも知れない^^)
本も漫才も面白い面白くないは読者･観客の勝手です｡
神谷を師匠とする徳永の20〜30歳まで･･･
今どきの若者とは､ずいぶん違うこの10年に拍手です｡
又吉直樹さんの人生？花火？それとも火花？今後に期待です｡

NHK Face To Faceの又吉直樹

NHKでロバートキャンベル氏司会のFace To Face｡
一躍､時の人､になったお笑いの又吉直樹氏｡
ロバートキャンベル氏が上手に又吉氏の個性を引き出していました｡

徳永(火花の主人公)を通してお笑い論を展開してみたかった｡
お笑い論の中身は､現代の他の職業でも通じると思う｡
貧しくて､本を読むことで空腹を凌いでいた時もあった･･･

負けた連中が主役じゃないだろうか､勝った人は
負けた人達が生ませているのだと思う｡
火花は誰にでも考えさせる内容になっていれば嬉しい｡
そんな事を語っていました｡

散歩が好きなのは
いつも新しい風景に出会っていたい｡
それは人に対しても同じで
出来ればなんでもいいから｢極めた人｣と会いたい｡
常に｢歩｣いていたいとも言っていました｡

犬も歩けば棒に当たる･･･､

又吉直樹氏にはこれからも休むことなく
歩き続けて欲しいと思った番組でした｡

又吉 直樹プロフィール

本　名：又吉 直樹（またよし なおき）
年　齢：1980年6月2日（35歳）
出　身：大阪 寝屋川市
身　長：64cm
血液型：B型
学　歴：北陽高等学校
仕　事：コント､漫才､小説家
受賞歴：芥川龍之介賞(2015年）

【生中継】第153回 芥川賞・直木賞 受賞作発表と受賞者会見

紙の本｢火花｣　　　　　　 電子本　火花 (e-book)
　　　

Tweet

[`livedoor` not found]