アカデミー賞！アニメ｢かぐや姫の物語｣姫の犯した罪と罰とは？

アカデミー賞！受賞！

アニメの｢かぐや姫の物語｣がアカデミー賞にノミネートされました。
かぐや姫は平安時代以前からあった日本最古の物語といわれています。
姫の犯した罪と言う副題で2013年暮れにアニメ映画として公開されています｡
アカデミー賞では｢長編アニメーション賞｣への入賞です｡

かぐや姫の物語は興行成績が悪かった！

今回､ハリウッドのアカデミー賞にノミネートされた｢かぐや姫の物語｣ですが
日本で公開された2014年のアニメ部門では儲けが出なかったそうです
スタジオ･ジブリでは赤字映画だったと報告されています｡
21億超の興行収入だったらしいですが､これは大赤字だと言われています。

他にハリウッドの長編アニメーション賞でノミネートされた映画は以下です｡
｢ベイマックス｣｢The Boxtrolls｣｢ヒックとドラゴン2(仮題)｣｢Song of the Sea｣
｢かぐや姫の物語｣(監督：高畑勲)の5本でした｡

2月22日(日本時間23日)に米ハリウッドのドルビー･シアターで
長編アニメーション最高賞が決まりますが､同部門には
ウォルト･ディズニーの3Dアニメ｢ベイマックス｣があります｡
｢ベイマックス｣も原作は6人の日本人ヒーローが日本を舞台に戦う｢ビッグ･ヒーロー･シックス｣
｢かぐや姫の物語｣の対極にあるコンプユータ作品ですが強敵です｡

素晴らしい日本の美を映像にした｢かぐや姫の物語｣

世界に誇る日本画｡｢かぐや姫の物語｣の凄いところは日本の美術を表現した絵にあります｡
｢かぐや姫の物語｣のもうひとつの素晴らしさは｢姫の犯した罪と罰｣という解釈。

絵｢映像｣といい､文｢物語｣といい､日本特有の伝統と精神に裏打ちされた傑作です｡
従来の亜アニメの数倍､動画が美しいです｡原画を透明シートに描くセル画数が
従来の数倍､50万枚も使用しているため､奥行きと緻密さに差が出ています｡

ストーリーも｢姫の犯した罪と罰｣と､日本最古の物語を高畑勲監督が
独自の解釈でかぐや姫を描いた比類なき作品となっています｡

やさしい日本画の筆書きのような線､なめらかな動き､繊細な表情と緻密な表現は
有名な日本画作品を彷彿とさせます｡予告編でご覧頂けます｡

6分 ジブリ かぐや姫　プロローグ 〜序章〜 　Studio Ghibli “Kaguya-hime no Monogatari ”

アカデミー賞最高賞なら｢かぐや姫の物語｣再燃か？

仮に2月23日(日本時間)｢かぐや姫の物語｣がアカデミー賞最高賞を受賞すれば
制作母国の日本でアニメ｢かぐや姫の物語｣は再び人気を得ることは出来るでしょうか？
おそらく､人気を取り戻すと思われます。

日本にも同じようなアカデミー賞がありますが
アメリカ･ハリウッドでのアカデミー賞は世界的に権威のある賞です｡
アカデミー作品賞を取ればその名は永久に残り
その波及効果は計り知れないものがあります

実は｢かぐや姫の物語｣は､高畑勲監督の14年ぶりの新作として
業界では注目されていましたが､21億円･･･少々。
ジブリ作品としては納得の出来ない数字に終わっています｡

ジブリのアニメ映画主な興行収入

｢千と千尋の神隠し｣が304億円。
｢ゲド戦記｣が76億円｡
｢崖の上のポニョ｣は155億円
｢借りぐらしのアリエッティ｣92.5億円
｢コクリコ坂から｣は43億円。
｢猫の恩返し｣は65億円でした｡
｢風立ちぬ｣116億円

この作品は日本テレビ前会長の氏家齊一郎氏(故人)高畑勲監督に依頼し､
金は全部､自分が出から赤字でも構わない｡俺の死に土産だ
と言って制作が始まったと言われています｡

しかし､氏家前会長が亡くなっっても映画は完成しませんでした｡
氏家氏は2011年3月28日に亡くなられています｡
その後、完成､上映は2013年11月でした｡
｢かぐや姫の物語｣は製作期間8年､制作費50億円と言われていますが
実質制作期間は2011年1月から約2年10カ月と表記されています｡

2015年､｢かぐや姫の物語｣行方？

上映は2013年11月から1年以上経ち､上記のように
ジブリが予想していた程には興行収入は得られませんでした｡
しかし､2月22日､長編アニメーション賞で最優秀賞が獲得できれば
｢かぐや姫の物語｣は盛り返すと思います｡
しかも､獲れば今回は長期にわたり､名作として残ると考えられます｡

世の中には､いろいろな賞がありますが
美術とか音楽とか､芸術の分野では一般的にわれわれ素人には
選ぶ能力はありません｡ほとんどの場合､優秀賞を獲得する映画作品は
1年間上映された上で､興行成績がよかった作品に与えられます｡

しかし､俳優の人気､宣伝の仕方､流行､ウワサ等で左右されるため
芸術性の高さよりもろもろの条件をクリアした作品が選ばれます｡

なので､アカデミー賞など権威のある賞が与えられると
1年後であっても､DVDやレンタル、その他の媒体でもう一度
表舞台へ立てるわけです｡

｢かぐや姫の物語｣は｢和｣としての作品性､画像･映像の品質の高さは
高畑勲氏がいなければ､宮崎駿氏もジブリもなかったのではと言われるほどの
高畑勲･監督作品です｡

強敵､ウォルト･ディズニーの｢ベイマックス｣もありますが
｢かぐや姫の物語｣がアカデミー最高賞を受賞し
日本のアニメが世界一の座を占めることを期待しましょう｡

オスカーは2月23日！｢かぐや姫の物語｣は受賞なるか！？

｢かぐや姫の物語｣はオスカーが取れるでしょうか？
ロサンゼルス在住の映画コメンテーター｢こはたあつこ｣さんが
高畑監督の作品｢かぐや姫の物語｣は果たしてオスカーを取れるか！？について
現地から動画でレポートしています｡

今回､長編アニメ映画賞のノミネート作品は
｢ベイマックス｣
｢ザ・ボックストロールズ｣
｢ヒックとドラゴン2｣
｢ソング・オブ・ザ・シー｣
｢かぐや姫の物語｣

いよいよ2月23日(日本時間)､AM.9：00〜･･･決まります！

高畑監督『かぐや姫の物語』はオスカーを取るか？長編アニメ映画賞予想【第87回アカデミー賞】

かぐや姫の物語テレビ放送3月13日｢金曜ロードSHOW！｣

『かぐや姫の物語』が日本テレビで初放送されます｡
午後7時56分から､家族全員で見ましょう｡

竹取物語を高畑監督が描いた作品ですが
絵が美しいので必見です｡

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