富岡製糸場世界遺産登録おめでとう！文化遺産がまた増えました。

公開日： 2014/06/24 : 最終更新日：2014/09/16 トピック

富岡製糸場は世界遺産登録､国内で18件目です｡
2014年6月21日｡
第38回世界遺産委員会(ドーハ)で正式に登録されました。

近代産業の礎をつくった富岡製糸場の要約ですが
創立は1872年(明治5年)｡繭(まゆ)倉庫は現在も温存。
当時､富岡製糸場は世界最大級規模の
官営模範工場(明治政府が創設した工場)として活動｡

1893年に三井財閥に払い下げられ、その後片倉工業へ｡
1987年(昭和62年)に操業は停止したにもかかわらず
その後も場内のほとんどの建物は大切に保存されていました。
絹産業の技術革新・交流に貢献、敷地全体が国指定の史跡、
初期の建造物群が重要文化財に指定されています。
1987年から片倉工業が維持管理を行い､2005(平成17)年に富岡市に寄贈。

このように富岡製糸場の歴史をみると官民一体となって
文化資産の保護に努めてきた様子がうかがえます。
そのたゆまぬ努力あって､今回登録されたのでしょう｡

登録対象は､富岡製糸場･富岡市､近代養蚕(ようさん)農家の
原型となった｢田島弥平(やへい)旧宅｣･伊勢崎市､
養蚕技術の教育機関｢高山社跡(たかやましゃあと)｣藤岡市､
冷気で蚕(かいこ)の卵を貯蔵した
｢荒船風穴(あらふねふうけつ)｣･下仁田町の四ヶ所。

日本の良き文化と伝統を守り抜いた富岡製糸場は
都心から約100キロ圏。
たくさんの方が富岡製糸場を訪れ､古き良き日本の文化と
文化を守ってきた富岡市に学ぶべきだと思います｡

世界遺産登録により富岡製糸場は見学者で連日､大混雑。
見学は12月まで｢非常に混雑マーク｣が表示されています｡
群馬県､富岡あたりには磯部温泉など多くの温泉地も点在。
ゆったり温泉につかりながら古き良き日本を訪ねる旅も
良いかもしれません｡

群馬県磯部温泉

東京駅⇒高崎駅(上越・長野新幹線)５０分～１時間
新宿駅⇒高崎駅(湘南新宿ライン)約２時間
高崎駅⇒上信電鉄(約４０分)､上州富岡駅下車､徒歩約15分( 1キロ）

残念！落選した鎌倉市民の反省。

昨年4月､｢武家の古都(Kamakura， Home of the Samurai)｣をコンセプトに申請していた鎌倉は世界遺産への登録が認められませんでした｡主な理由は鎌倉時代から残ってるものは鎌倉大仏､瑞泉寺庭園､切通しだけ｡多くの建築物は室町以降､関東大震災後以降､もので､｢武家の古都｣といえない｡保護管理体制や都市化する環境･景観への懸念､交通渋滞などによって登録は見送られました｡確かに地元民が見てもこの30〜40年間､空き地さえあれば開発､崖でも林でも森でも､よくこんな所にマンションや住宅建設の許可が下りたもんだ｡と嘆き驚くほどの乱開発｡歴代市長もまったくこの件は放置し､規制もかけないままで｢世界遺産｣へ申請｡落選は当然の結果｡今の鎌倉は狭い地に､商魂逞しい寺と混雑､オバマ大統領さえ嘆く､猥雑な観光地に成り下がっています｡