エボラ出血熱アメリカで発見！感染患者はテキサスだけ？

公開日： 2014/10/01 : 最終更新日：2015/01/03 トピック

恐ろしいエボラ出血熱

エボラ出血熱の感染患者がアメリカで初の発病です｡
世界中が恐れていたエボラ出血熱のアフリカ以外で初の患者です｡
30日のニュースでは西アフリカのリベリアから帰国したアメリカ男性が
帰国後発熱、検査の結果エボラ出血熱と判断されました｡
いまはテキサス州･ダラスの病院で隔離されていると言うことです｡

アフリカ国外でエボラ出血熱の感染者が出たのは初めてです｡
西アフリカのリベリアはエボラ出血熱拡大地域の一つと言われていましたが
いままで他の国での発病はなく､今回のアメリカでの発病は
アメリカを始め､世界各国に｢エボラ出血熱｣衝撃を与えています｡

いままで､ギニア・リベリア・シエラレオネなど6,500名以上が感染し
3,000名以上が亡くなられていますが､国外では死者は出ていません｡

今回エボラ出血熱に感染したアメリカ人はテキサスの成人男性と言うだけで
プライバシー配慮との理由で､詳細は公開されていません｡
しかし｡リベリアから帰国後の発熱ということで
他への感染は恐らくないだろうと言われています｡
※エボラ出血熱は発病した人からは感染するが､発病前の人からは感染しない､
　つまり潜伏期間中は他者への感染はないと説明されています｡

9月20日に飛行機でアメリカに来て､その4日後に感染の兆候が現れ
9月26日に検査、28日にエボラ出血熱であることが告知されたそうです｡
そうなると心配なのが､接触者だと思います｡現在20日以降の接触者を
調査､検査中と言いますが､拡散されてない事を祈るのみです｡

実はアメリカでは医療従事者が二人エボラ出血熱に感染してるそうですが
こちらは現地での感染のため｢帰国して治療中｣といいます｡
知らなかったですが｢帰国治療中｣ということは､これで3人目と言うことですね｡
テキサスの男性が不特定多数の人や多くの知らない人との深い交流や
仮に性的関係などがあれば､大変なことになる可能性があります｡

とにかく治療法がないわけですから感染した現在ではアウトです｡
唾液･汗･精液･尿など､分泌･排泄される様々な液体を体液と言いますが
エボラ出血熱は体液からの感染らしく､厳重な管理の下での治療と言いますが
完全に治す薬がないわけですから､移さない事以外に現在は方法がありません｡

エボラウイルスが発見されたのは1976年と言われていますが
40年近く経過してい流現在も､このウイルスに対する予防法がありません｡

エイズも不治の病だった

感染症であるエボラ出血熱はエイズ(AIDS)以来の衝撃ではないでしょうか。
エイズもアフリカ･カメルーンのチンパンジーから人へ感染
1981年にロサンゼルスの同性愛者から世界へ広がりました｡
エイズは現在世界中に広がっており､5,000万人以上と言われています｡
しかもエイズはアジア､アフリカに感染者が多く拡大し続けています｡
しかし30年以上経過した今､エイズは完治･治癒法はまだ確立されていませんが
治療法もあり､適切な治療を受ければ
通常の寿命を生きることも可能となっています｡

その点､エボラ出血熱は､現在も治療法が見つかっておりません｡
そのため､アフリカでは現在も増え続けているのが現状です｡

医学の進歩にはめざましいものがあり､｢治らない病気はない｣
そういう時代は必ず来ると思いますが､同じく治らないレベルの
新しい病気も発見､発生するかも知れません｡

静かで美しくて食べ物も豊富にあり､
素晴らしい環境に住む民族がいました｡
その国では外界との交流もなく幸せに暮らしていました｡
そこにはウイルスを持った虫も動物もいなかったそうです｡
風邪のウイルスさえいませんでした｡
誰も病気をしない｡
そんな国が昔､あったと聞いたことがあります｡

グローバル社会になるのは良い事ばかりではありません｡
そこには当然､リスクも存在します｡
でも人類の知恵で安全な人間社会を作り上げるしかないですね｡

それにしてもエボラ出血熱､グローバル･先陣を切るアメリカで
はたして封じ込めることができるでしょうか｡