スコットランド独立国民投票ベッカム｢一緒にいようよ｣と！

公開日： 2014/09/18 : 最終更新日：2015/01/01 トピック

スコットランド独立！？

18日｡スコットランド独立住民投票日です｡
国の一部が独立して新しい国を作るという事ですが
英国は北アイルランド連合王国なので連合の一部が独立するという事です。
英国は北アイルランド連合王国といい
イングランド､スコットランド､ウェールズ､北アイルランドの
4つの連合体からなりたっているため､
今回､その中のスコットランドの独立が出来るかどうかです。

日本で､九州や四国北海道が投票で独立するのとは異なりますが､規模は
スコットランドは人口530万人(約)とおおよそ北海道と同じくらいの人口。
英国の人口は約6,370万人(2012年)です｡
日本では東京がおおよそ1,300万人､大阪が886万人です。

日本とイギリスの大きさを比べてみました｡

こんな感じの似たような広さです｡

スコットランドの国民投票

今回このオレンジのスコットランド､有権者400万人がYES or NOで投票し､
仮にYESが過半数なら2016年3月24日から独立する事になるといいます。

9月19日には結果が出るそうです｡
国民性も成り立ちも違うから何とも言えませんが
歴史的に見ると､数々の血を流した争いがあったようです｡

今回の独立運動は､もともと1970年代に発見された
北海油田が原因だと言われていますが
すでに､スコットランド出身のブレア政権時代に英国議会とは別に
スコットランド議会が独立したカタチで設置されています｡
ここ､独立に至るまでに100年を要したとも言われています。

キャメロン首相とサーモンド党首の戦い

今回の投票は､現キャメロン首相とスコットランド国民党､
党首のサーモンドが投票に合意し､選挙が行われる事になりました｡
いずれにしても明日(9/19)には､結果が判明します｡

第２次大戦以降､欧州は統合へ進んできたのですが､
最近は分離独立の意向がうかがえ､仮にスコットランドの独立が成れば
英国はもちろん､欧州全体のバランスが崩れるという見方もあり
欧州が混乱すれば､世界へさまざまな影響が出ると懸念されています。

ショーン･コネリーは独立賛成！

賛成派はサーモンド党首を中心に国民の50％近いと言われ拮抗しています｡
古くからスコットランドは経済学者アダム・スミス､シャーロック･ホームズの
コナン･ドイル､ショーン･コネリーなど知名人も多い地方ですが
新しい歴史の1ページが始まるのではと､全世界が注目しています。

イングランドはもちろん反対で､キャメロン首相も躍起となって
独立反対を訴えています｡独立となればキャメロン首相失脚へ弾みもつくでしょう｡

英ＢＢＣは､エリザベス女王(88歳)は教会礼拝の後、
投票に参加する人々が｢将来について非常に慎重に考えることを望む｣と
語ったといいますが､混乱は避けたいが本音｡
しかしスコットランド側は独立が成っても､現在のところ王室は従来通りと
エリザベス女王をたてる意向を示しているようです｡

デヴィッド･ベッカムは独立反対！

サッカーで有名なデヴィッド･ベッカムはこう言っています。
｢今後も一緒にいようじゃないか｣と。
スコットランドには熱烈なベッカムファンも多く､このメッセージは
ベッカムと別れたくない､ベッカムと同国人でありたい､など
現在、賛否が拮抗している中､どちらかと言えば中高年が独立賛成
若年層が独立反対とも言われておるため､ベッカムのメッセージは
そういう意味でも､ある層の票を動かす効果があるかも知れません｡

国が別れるとイギリスの国旗も変わるのでしょうか？

▼イングランドの国旗