被ばく線量 引き上げ検討！原子力規制委員会｡中間貯蔵施設 未解決のまま！

原子力規制委員会･田中俊一委員長が
作業員の被曝量を現行の100ミリシーベルトから
引き上げる必要があるか検討を始めることを決めた。

｢引き上げる必要があるか検討を始めることを決めた｣と
ややこしい表現だが､分かりやすく言うと
これは引き上げる必要があると言いたいのだろう｡

ただし重大な事故や緊急の事態が発生した場合に対し
上げるか､上げる必要があるかの検討を始めようと提案し
了承されたという｡

一般的に被ばく線量が100ミリシーベルトの場合
がんが発症し死亡する確率は0.5％上昇するといわれており
当然､増えればリスクが高まるのは誰でも知っている。

東京電力福島第1原発事故では､

100ミリシーベルトのままでは対応できないとして、
急きょ250ミリシーベルトまで引き上げられた。

田中委員長は
｢国際的には500ミリシーベルトということもあり、
検討してはどうかと思う｣と述べた。という｡

また､
｢被ばくする作業員の意思を確認する方法などを
検討しておく必要がある｣とも述べた。

これらのことは､今後規制委で海外の事例などを参考に議論し、
上限値を引き上げる場合は放射線審議会に諮問するという｡　

国際原子力機関(IAEA)は､

｢救命活動｣や
｢壊滅的状況への発展を防止するための活動｣に関して
推奨値は500ミリシーベルト未満。

国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告は、
救命活動に関して線量制限を設けていない。

要約すると､このような内容だと思うが
この記事を読んで感じたのは
福島の現場でいま困っているのだろう､ということだ。

3年以上経っても現場の作業は難しく､
色々対策を講じても次から次と想定外やら
想定した｢漏れ｣が起こる｡

福島が遅々として進行しない中、
政府は他の原発地域での再稼働を迫る｡

おそらく､規制を変更し作業規則を変えねば
すでに現場の日々の作業に支障を来しているのではなかろうか

今回のニュースのように､
このように緩める必要があるのだろうか｡

3年経った今､｢漏れ｣は少なくなった｡
線量も減ってきた｡100ミリシーベルトでも
現場で働くにはリスクがある｡
よって､｢50ミリシーベルト｣にして
作業員の安全を期す事にした｡
｢皆さんいかが？｣と
こういう話にならないのだろうか！

やはり､いかに原発事故が面倒で
早急な処理方法もなく
時間と手間とお金ばかりがかかるか､を
実証している｡と言う事である｡

政府は
｢中間貯蔵施設｣問題も目処立たず
永久ではなく､中間貯蔵施設でさえ無理。
福島では､買収による全面国有化も断念。

他にも､中間貯蔵施設をめぐって､福島県等､に
30年間に合わせて2300億円余りを交付するとか
莫大な金額を提示している。
国の税金なのか電気料金なのか､大金で
解決を図ろうとする政府だが､今のところ何処からも拒否されている｡

安倍総理､せめて再稼働は事故処理の
目処がついてからにするべきではないですか。

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